最近、仕事をしていて「自分の立場は世代のはざまだな」と感じる中間管理職は多いと思います。
バブル期や高度成長期を経験した上の世代と、柔軟な働き方を重視する若い世代。どちらの価値観も理解できるからこそ、板挟みになることが少なくありません。
今回は、そんな中間世代が 上司・部下とどう向き合うか を考えてみます。
1. 中間世代が直面する「二つの価値観」
- 昔ながらの価値観
- 長時間労働や根性論
- 会社への忠誠・終身雇用志向
- 年功序列を前提としたキャリア形成
- 今どきの価値観
- ワークライフバランス
- 成果重視・フラットな関係
- キャリアは個人が自分で選ぶもの
両方を理解できるからこそ「どちらを優先すべきか」で悩むことも多いはずです。
2. 上司への接し方:信頼と調整力
- 上司の価値観を理解し、翻訳する役割を持つ
昔ながらのやり方が染み付いている上司でも、会社を良くしたい思いは同じ。頭ごなしに否定せず「こういうやり方もあります」とデータや事例を添えて柔らかく提案すると受け入れられやすいです。 - 先回りして情報をまとめる
上司は時間がなく、短時間で判断したいケースが多い。結論を先に、シンプルに伝えると信頼が高まります。
3. 部下への接し方:寄り添いと成長支援
- 価値観を押し付けない
若手は「なぜそれをやるのか」を納得しないと動きづらい世代。理由をきちんと伝え、共感を持って接することが大切です。 - 自分で考え、成長できる環境を作る
ただ指示するのではなく「どう思う?」「こういう選択肢があるけどどれを選ぶ?」と対話を重視。責任の範囲を少しずつ任せることで、主体性が育ちます。
4. 中間世代が心に留めたいこと
- 完璧を求めすぎず「調整役」としての価値を自覚する
- 上司と部下、どちらの立場も尊重しながら “つなぐ”役割 を楽しむ
- 自分自身のキャリアも磨き続け、柔軟に学び続ける姿勢を見せる
まとめ
中間管理職は「板挟み」というより、組織を 橋渡しするキーパーソン。
上からの要求をそのまま流すのではなく、部下に合わせてかみ砕き、部下の声を上司に届けることで職場全体の空気を良くすることができます。
昔ながらの考えも今どきの考えも、どちらも一理あります。中間世代だからこそ両方を理解し、バランスをとる力 を発揮できるのは大きな強み。
そのスキルは将来どんな職場でも通用する財産になります。
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